シートの見えない部分も加工してみました
皆さんこんにちは、バイクシート張替え屋のweb担当、SSウェブデザインの堀川です。
今回もお店にお邪魔して、ブログを書かせていただいております。
社長からいろいろ話を聞くうちに、シート内部、見えない部分の加工が面白いと思ったので、今回記事にさせていただこうと思いました。
このケースはちょっと文章だけでは伝わりづらいと思いましたので、イラストを交えてお伝えします。
アンコ抜きをイラストで紹介します
無駄をいっさい省いたイラストなのでシンプルですが、真横から見ている状態であるとお考えください。オレンジ色の部分がアンコ(ウレタン)部分、黒い部分がシートベースを表現しているつもりです。
お客様はこのシートのアンコ抜きをしたいというご希望でしたので、左の画像のようにアンコを抜くことになりました。
お客様のご要望通りにアンコを抜いたところで、問題が発生しました。
部分的に極端にアンコが薄くなってしまった…
矢印の部分のアンコが極端に薄くなってしまい、このままでは走行中にオシリが痛くなってしまいます。
そこで考えました。アンコを薄くしてしまっている原因の、シートベースの突起部分を切り取ってしまおう。そして、そこに新たにアンコを入れれば、オシリは痛くならないはずです。
シートベースを直接加工しました
左の図のように、赤い点線部分のシートベースを切り取ってしまうことにしました。突起部分を切り取り、そこにフタをしてしまえば、通常のシートベースと同様の役割は担えるはずです。
キレイに切り取ることができたのは良いものの、切り取った部分が空洞になってしまいます。
座り心地を勘案し、元々ついているウレタンと同じ密度のものを用意し、空洞部分に挿入しました。緑の部分が、挿入したものです。
バイクシート張替え屋では、このような特殊なカスタマイズをすることもできます。足付きを良くするために、このような大胆な加工も承っております。
それでは、以下では実際の写真を使ってご紹介していきたいと思います。
実際のアンコ抜き加工の様子
お客様は足付きが悪かったため、アンコ抜きを希望されていました。
まずは、通常のアンコ抜き同様、ウレタンの不要部分を取り除きました。
実際にアンコ抜きしてみたところ、先ほどのイラストのように部分的に極端にアンコが薄くなってしまったため、シートベースを切り取るという加工をすることになりました。
シートベースを加工しました
こちらは、切り取った残骸と、フタをした部分を撮影したものなのですが、細かい部分は企業秘密とさせていただきます。
これらの加工を行い、お客様の足付きを改善することができました。
アンコ抜きやアンコ盛りをご希望のお客様は「それまで装着していたシートを流用できる」「それが当たり前だ」とお考えの方が多いですが、それは場合により間違いです。
2センチ以上アンコを抜くまたは盛るという加工をした場合、シートそのものの形や容積が著しく変化するため、新しくシートを用意する必要があります。また、そうしないと完成品は不格好なものとなってしまいますし、完成度も下がります。
今回のお客様は、2センチ以上のアンコ抜きだったため、新しくシートを作成しました。シートを新しくするし、通勤で毎日使うとのことでしたので、防水加工も施しました。
いざ、完成のとき!
実際に完成品のシートを装着した画像もご紹介しちゃいます。
お客様はとても喜んでくれました。今回のお客様のように足付きでお困りの方やシート加工をお考えの方の手助けができれば嬉しいです。
諦めていたような加工も、バイクシート張替え屋ではできる限り実現させていただきたいと思います。是非一度、ご来店・お問い合わせください。